お寺で楽しむ

お香

incense

「香り」に気づく

「香り」に気づく

「香り」というと皆様はどんな香りを思い浮かべますか。

花の香り、森林や潮の自然の香り、アロマの香りだったり人それぞれでしょう。気に入った香りに出会うと、心が癒されリフレッシュできます。

さて皆様は仏壇でお線香をあげたり、お葬式や法事で焼香された事はあると思いますが、その時に香りを気に留めたことはありますか。

たぶんどれでもこういう香りなんだと思っておられることでしょう。普段、皆様が使っているお線香や焼香は数種類の香料を合わせたもの、または香水系の物が大半です。

白壇、沈香、伽羅といった本物の香木はほとんど含まれてはいません。

たぶん白壇の香りはご存じの方もおられるかもしれませんが、沈香、伽羅の香りを聴いた方はほとんどおられないでしょう。

皆様にも香木本来の香りを知っていただきたいと思います。

香木が織りなす幽玄な香りに遊ぶ

香木

香木は白壇、沈香、伽羅がよく知られています。

白壇はインド産の物が質がよく、樹自体が香りを発しますので焼香してもそう変わりはありません。

沈香、伽羅は東南アジアのタイ、ベトナム、インドネシア、ジャワに多く産します。

これらはジンチョウゲ科の樹木が朽ちて地中に埋もれ長い年月をかけバクテリアなどにより熟成され香木として完成されます。

沈香、伽羅も樹自体から香りを放ちますが、焼香しますとより豊潤な香りが漂います。

沈香、伽羅の香りにも濃い、薄いで価値が違ってきます。

特に熟成された伽羅は希少価値が高く、金よりもはるかに高い値段で取り引きされます。

古来、日本においても貴族のあいだで香を焚き自分に香りを着け、その香りで男女がより合う遊びがされました。

これは源氏物語にも出てきます。現在、私たちが香を焚くのは仏事でしかしませんが、『香道』という香りを楽しむ会があります。

聞香といって数種類の香を焚き、客に香炉を回し香りを聴き、その香りを当てるという作法です。

佐賀でも正月にちょうこ館で香道の作法が楽しめます。

その豊潤な香りに酔う

香炉

円城寺では香道の様な作法はぬきにして、まず香木の香りを聴いてください。

たぶん皆様が今までに聴いた事のない香りだと思います。

自然の力で熟成された豊潤な香りは、空間をうめ、時間さえも忘れてしまうほどの心地よさです。

本物の焼香する香りを知っていただきたいと思います。

また線香も各メーカーが香水系の線香のみならず、香木をおりまぜた線香を販売しています。

線香は、今や仏事だけの物ではなくなって来ています。

お客様の来訪の前に玄関に立てお迎えする、部屋香として立て読書や音楽を楽しむ、香水やアロマの香りとは違う幽玄な香りに包まれ、心も脳もリラックスするでしょう。

各メーカー、少しずつ香りは違うようですが、自分がリフレッシュする香りを捜してはどうですか。

円城寺には年に2回、京都の山田松香木店の業者が訪れますので、香木や線香の購入もできます。

興味のある方は、どうぞお立ち寄りください。

写真館のページにて『お香』の作品を掲載しております。

円城寺ギャラリー

円城寺写真館

円城寺の供養

円城寺の墓苑『桃源の郷』では、さまざまなタイプのお墓がございます。

ぼちぼちお墓のことを考えている方には、永代供養をお勧めします。

県内随一の永代供養塔で、ご先祖様を末永くご供養いたしませんか?

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